雨上がりの香り

書きたいときに書きたいことを書いてるブログ。

農園と たぬ吉さん

 

はあ、一日が終わった。いい一日だった。何もなかったけど。

 

今日は農園に行ってきました。

農園の先輩である たぬ吉さん(仮名、70代男性)としゃべった。

たぬ吉さんは私にとって「歩く図鑑」であり、

お世話になりまくっている人です。

 

ちなみに私がブログやってる事は、たぬ吉さんはもちろんの事、

農園の皆さんはまったく知りません。

 

たぬ吉さんは いわば農園の管理者で、たーくさんの野菜を育てていらっしゃいます。

その野菜達をいつも道ゆく人にあげたり、近所の人にあげたり、

もちろん私達にもくれるという、ありがたい人でもあります。

 

その中でも比較的よくたぬ吉さんから野菜を頂いている農園仲間の

マダムさん(仮名、70代女性)って方がおられまして。

マダムさんは農園を借りているわけではないけれど、

ご近所さんという事で、いつも農園に遊びにいらして

「現場監督参上しました〜」「偵察に来ましたよ〜」なんて言って

場を明るくしてくれる陽気な女性。

 

そのマダムさんがね、今日農園でポツンとお一人で

たぬ吉さんの畑の雑草を抜いていらしたの。私が「どうしたの?」と聞くと

「いつも もらってばかりだから、そのお礼に」との事。

 

しばらくすると、たぬ吉さんが現れて、

雑草をぬいているマダムさんを遠目に見ていたので私は伝えました。

「いつものお礼にって事で雑草ぬいてくれてはるよ」って。

そしたらね、以外な言葉が返ってきて。

たぬ吉「ワシがやれって言うたんや。」

私「!?  たぬ吉さんがやれって言ったの!?」

私はてっきりマダムさんが日頃のお礼に自ら率先して

やってると思っていたので驚きました。(まさか指示されていたとは!?)

たぬ吉「そうや。いつも野菜渡す時、あの人『すいません すいません』って

あまりにも言うから一回でも何かさせたら気が楽になるやろ思て。」

 

たぬ吉さん、カッコよくないですか?

私、ちょっとシビれましたよ。

今まで私が野菜を頂く時、アレちょーだいコレちょーだいと

言えていたのは、そんな心使いがあったからかもって。

私が知らないだけで。

 

あげる側も気を使ってはるんだなあ。私はそこまで頭回らないけどな。

たぬ吉さん、ありがとう、いつも。

お腹出てるの気にしてるけど太鼓みたいでかわいいよ。

前歯ないけど笑った顔を見るのが好き。

 

 

 

今日の収穫

野菜作りも楽しいですよ。

 

 

 

ご覧いただいて、ありがとうございました。